認知症のご本人へのインタビューや、認知症VR(バーチャルリアリティー)のテクノロジーなどを使って、その思いや考えを知り、本人が見えている世界を疑似体験できるコンテンツを朝日新聞社が独自に開発しました。講座プログラムは認知症にくわしくない人でも、「自分事」として実感してもらえる工夫を随所に仕掛けました。認知症の人とともに生きる「共生社会」とは何かを一緒に考えてみませんか。
講座は、一方的に聴講するものではなく、「体験型」の内容です。ご本人インタビューの視聴や、認知症VR体験はその重要なパートになります。講義全体を通して認知症について新たな認識や理解を深めていただけます。また、新聞社の豊富な取材素材を生かし、わかりやすい公式テキストや新聞記事などの資料をご用意していますので、講座後にも振り返っていただけます。
団体受講が前提で、自治体などが主催する地域住民向けの啓発講座や各種イベント、企業の従業員研修や顧客向け講座、介護・医療施設関連の職員研修、中学校や高校の授業としてご活用いただいております。講師付きのフルパッケージ講座に加え、認知症VRコンテンツとミニ講座を組み合わせた「認知症VR体験会」も実施しています。
認知症とともに生きる人に思いを寄せ、寄り添い、ともに暮らす「認知症フレンドリー社会」について考える時間を共有いただけたら幸いです。
VR体験は、SkyworthやOculusGoなど高解像度のスタンドアローン型ヘッドセットを使用します。スピーカー内蔵でヘッドフォン不要。中学生からご高齢者まで簡単に操作可能です。
本人インタビューや専門医の解説の視聴、認知症VR体験、匂いテスト(オプション)などを活用して講座をわかりやすく進めていきます。講座時間は90分〜120分。ご希望に応じて設定します。長時間でもあきさせない工夫を随所に仕掛け、知識の習得と体験の時間をバランスよく配置して効果的に進めます。以下は90分間を想定した一例です。主催者様のご要望に応じてディスカッションの時間を採り入れるなど、ある程度のカスタマイズが可能です。
空間を把握する認識能力などが低下し、段差が下りづらい感覚を視認できます。認知機能の低下した人が階段などの段差でちゅうちょする理由の一端が理解できます。
路線バスなどの乗車中や乗降時に困るポイントを再現しています。見当識障害や記憶障害などによって、目的地のバス停が不明確になったり、降車時に運賃の小銭が数えられなくなったりする状況がわかります。
錯視とは実際とは異なったものとして知覚される状態をいいます。格子模様の床がゆらゆらと見えて、歩きづらくなる状態の一端が理解できます。
主にレビー小体型認知症に特徴的に現れるとされる幻視を再現しています。比較的多いとされる子どもの幻が見える状況を実感できます。
認知機能が低下した人の運転状況を再現しています。距離感がつかみづらくなることで、交差点など運転操作にとまどい車に衝突しそうになります。認知機能が低下した高齢者にも起こることがある高齢者てんかんによって、一瞬意識を失う状況も体感できます。
認知症になると、どんな症状が出て、どんなことに困るのかなどを語っています。日常生活で遭遇する困難が具体的に述べられています。情感がこもった本人の思いがまっすぐ伝わってきます。
周囲にどう接してほしいのか。家族とはどうあってほしいのか。そして、どんな社会であってほしいのかをご自身のエピソードを交えながら話します。本人にしか語れないヒントがたくさん伝わります。
音楽活動が生きがいだという松浦さん。認知症になると、さまざまな症状が現れます。幻視や錯視はレビー小体型認知症の初期に現れやすい症状の一つです。理解されくにくい症状を本人の思いとともに率直に語ってもらいます。
藤田さんが代表を務める日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)は、認知症になってからも希望と尊厳をもって暮らし続ける社会を創り出す活動を続け、2018年11月に「認知症とともに生きる希望宣言」を発表しました。認知症になった本人としての思いや、母として、元看護師として、家族や周囲とどのような関係を築いているのかを語ってもらいます。
認知症治療の第一人者が、そもそも認知症はどんな病気なのかをテーマ毎にわかりやく解説します。本講座全体の監修を担っています。VR動画の中ではナビゲーターも務めています。
・スクリーン(壁などに映せる場合は不要)とプロジェクターまたはモニター
・電源(パワーポイントを映し出すパソコン用やVRヘッドセットの充電用です)
・スピーカー(小型であれば弊社からの持ち込み可能です)
・講師用のマイク(会場規模によっては必要ありません)
・受講者の机とイス(机にはヘッドセットや公式テキスト等を置かせていただきます)
メニュー(認知症VR体験用ヘッドセット台数別価格表) | ご提供価格 | 想定派遣講師数 |
---|---|---|
1~30台ご用意プラン | ¥198,000 | 1人 |
31~40台ご用意プラン | ¥225,500 | 1人 |
41~50台ご用意プラン | ¥275,000 | 1人 |
51~60台ご用意プラン | ¥330,000 | 2人(1人) |
61~70台ご用意プラン | ¥385,000 | 2人(1人) |
71~80台ご用意プラン | ¥440,000 | 2人(1人) |
81~90台ご用意プラン | ¥495,000 | 2人(1人) |
91~100台ご用意プラン | ¥550,000 | 2人(1人) |
・上記メニューには、講義プログラム提供(正味90分~120分)、認知症VR体験用機材利用料、VRプログラム利用料、公式テキスト、機材配送費(往復)を含みます。
・上記のVRヘッドセット導入台数別メニューは講座1回あたりの価格です。1日に2回の講座を実施する場合は2回分の料金が必要です。
・71台以上ご用意が必要な場合はご相談ください。別途、見積もらせていただきます。
・派遣講師の往復交通費は弊社最寄りの都営大江戸線・都庁前駅起点で換算させていただきます。
・想定派遣講師数のカッコは補助講師の人数の目安です。VR体験の運用のため、ヘッドセット台数によって補助講師が加わります。
・派遣講師の追加1人につき、派遣料38,500円と往復交通費がかかります。
・追加で派遣される補助講師については主催者様のスタッフでお手伝いいただける場合は不要になる場合がありますのでご相談ください。
・講師、補助講師の宿泊がともなう場合は別途請求させていただきます。
・土日祝祭日の開催、早朝・夜間帯でも別途費用は発生しません。
・年間で複数回実施を確定いただける場合は、提供価格についてご相談に応じます。
・「認知症フレンドリー市民上映会」とセットでお申し込みの場合は上記のご提供価格の本体価格から5%割引きます。なお、オンライン上映会の場合は除きます。認知症フレンドリー講座の導入後に認知症フレンドリー市民上映会をお申し込みいただいた場合もセット割引きの適用になりません(同時セット申し込みが対象)。
・本講座は13歳以上が対象です。
・ご提供内容・価格は予告なく変更する場合があります。
各種のイベントなどに出展して「認知症VR体験会」を実施します。VR体験用のヘッドセットとともに体験会を運営するファシリテーター1人を派遣します。「一日開催コース」と「半日開催コース」があります。提供方式は主に「ミニ講座付き体験会」と「体験コーナー設置」があります。どちらの提供方式が適切かは主催者様と相談しながら進めていきます。
認知症VR体験会メニュー | ご提供価格 |
---|---|
一日開催コース(稼働6時間以内/最大6回まで) | ¥275,000 |
半日開催コース(稼働3時間以内/最大3回まで) | ¥165,000 |
【補足】
・上記メニューには、認知症VR体験用機材利用料、VRプログラム利用料、公式テキスト、機材配送費(往復)を含みます。
・VRヘッドセットの追加は1台2,750円で承っております。20台まで追加可能で最大30台までになります。
・VRヘッドセットが規定台数を超える場合は、ファシリテーター1人の追加費用(38,500円)と交通費ががかかります。
・追加で派遣されるファシリテーターについては主催者様のスタッフでお手伝いいただける場合は不要になる場合がありますのでご相談ください。
・ファシリテーターの往復交通費は弊社最寄りの都営大江戸線・都庁前駅起点で換算させていただきます。
・ファシリテーターの宿泊がともなう場合は別途請求させていただきます。
・土日祝祭日の開催、早朝・夜間帯でも別途費用は発生しません。
・VR体験会は同一会場での開催に限らせていただきます。
・年間で複数回実施を確定いただける場合は、提供価格についてご相談に応じます。
・「認知症フレンドリー市民上映会」と「認知症VR体験会」をセットで実施する場合は、認知症VR体験会のご提供価格(本体)を半日コースは13万円(税別)でご提供いたします。
・ご提供内容・価格は予告なく変更する場合があります。
「体験は人を変える力がある」と話した受講者がいました。講座で知識を深めたうえで、本人インタビューを視聴したり、認知症VRで疑似体験したりすると、これまでにない効果が生まれます。受講された方々の生の声をご紹介します(一部抜粋)。
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