認知症フレンドリー事業

認知症フレンドリー講座 ジュニア

MESSAGE

子どもたちが
地域の「小さな協力者」として、
活躍する街を目指して

朝日新聞社が展開する「認知症フレンドリー事業」は認知症とともに生きるご本人の思いを知り、地域でともに暮らす共生社会のあり方を考えるプログラムとして全国の自治体、社会福祉協議会、地域包括支援センター、医師会、学校、企業など多くの団体に採用されています。これまでの活動のなかで「認知症の人のことは、もっと若いときから知ってほしい」という声をたくさんいただきました。私たちも同じように考えています。この要望に応えるべく、子どもたちのための講座として「認知症フレンドリー講座ジュニア」を始めることにしました。子ども向けは一方的に聴講するものではなく、話し合ったり、手を動かしたりするワークショップ型で進行していきます。本講座を通じて、子どもたちが認知症の人の思いを正しく知ることで、地域の「小さな協力者」としてご高齢者を温かく見守る、そんな誰もが安心して暮らせる街づくりに貢献していきたいと考えています。なお、大人向けに提供している「認知症フレンドリー講座」を保護者などにセット開催することで、ご家庭のなかで認知症について親子で会話を深めてもらう機会をつくることができます。

PROGRAM

本講座の特徴

  • ①楽しみながら認知症の人のことを学べるよう考え抜いた「ストーリー性」ある講義内容
  • ②聞く時間だけでなく、体験したり、意見交換したり、発表したりする「参加型の展開」
  • ③ご本人のリアルの声を聞いていただき、思いを実感として知っていく「インタビュー動画」視聴
  • ④子どもの興味を引きつけ、思わず涙するオリジナル製作の「アニメーション動画」視聴
  • ⑤読むだけでなく、使って、学べる、イラストが豊富な楽しい「公式テキスト」を配布
  • ⑥子どもの心に驚きと発見を伝える、専用開発した「バーチャルリアリティ体験」で実感

ジュニア講座プログラム(約100分)

1コマ目(45分)

休憩(10分)

2コマ目(45分)

  • 0分〜5分個人ワーク(2回目)
  • 6分〜10分本人の思いを聞く(後半)
  • 11分〜15分クイズの答え合わせ
  • 16分〜20分アニメーション鑑賞(後半)
  • 21分〜30分グループワーク
  • 31分〜45分グループ・個人発表
VR VIDEO

「認知症の人が見えている視界」を臨場感たっぷりに自ら体験

朝日新聞社のネットワークを使って複数の認知症の本人に直接取材を重ねて製作した子ども向けのVRコンテンツを視聴してもらいます。「①道に迷う」「②階段を下りる」「③まぼろしが見える」の3パターンです。本人の視点を自ら体験してもらうことで、その人が抱えている不安や戸惑いを感じ取ってもらいます。VRの動画はアニメーションによる解説を加えていることで、子どもでもわかりやすく、そして、親しみやすい展開になっています。VR体験は講座中でいちばん盛り上がるコーナーです。

①道に迷う

街中で道に迷っている高齢者と遭遇した場合に、どんな行動をとればよいか考えてもらいます。

②階段を下りる

視空間把握能力の低下で距離感がつかみづらい状況を再現。どんな声がけができるでしょうか。

③まぼろしが見える

幻視や幻覚などの症状がある場合があります。本人はどんな気持ちで見ているのでしょうか。

没入感のあるVRヘッドセットで安全に快適視聴

VR体験は、高解像度のスタンドアローン型で専用ヘッドセットを使用します。簡易型ケースにスマホを差し入れるタイプではありません。専用ヘッドセットなら指向性スピーカー内蔵でヘッドフォンは不要です。子どもでも安全に、そして簡単に操作可能です。

INTERVIEW

認知症であることを公表した蛭子能収さん

2020年7月に「アルツハイマー型」と「レビー小体型」を併発している認知症であることを公表した漫画家の蛭子能収さん。認知症と診断されたときの思いや、ご家族や周囲との現在の関係性について率直に語ってもらいます。そしてもう一人。蛭子さんのマネジャーを務めて20年以上になる森永真志さんとの掛け合いで楽しいトークが進んでいきます。認知症になると本人はどんな気持ちや思いになるのか、周囲はどう接しているのか、インタビューを通して実感してもらいます。

蛭子能収さん

漫画家・タレント 蛭子能収さん

1947年生まれ。長崎県出身。73年、『パチンコ』で漫画家デビュー。天然キャラが人気で、漫画家でありながらバラエティ番組や、映画、ドラマなど多方面でも活躍しています。

森永真志さん

マネジャー 森永真志さん

1979年生まれ。蛭子さんのマネジャーを務めて20年以上になります。森永さんの父親も認知症でした。家族としての経験も蛭子さんとの付き合いに生かされています。

ANIMATION

アニメの力で子どものこころをつかむ

認知症と診断されたおばあちゃんと、その孫ケンタロウとの気持ちのすれ違いや、両親からの助言などによって自ら少しずつ理解を深めていく様子をていねいに描きます。他者の思いを理解することはむずかしいことですが、アニメならではの手法を使って視点を切り替えることで、わかりやすく伝えていきます。まるでアニメの主人公になった気持ちで観ることで、少しだけこころの成長につながるかもしれません。

タイトル「おばあちゃんとケンタロウ」
イラストレーション:沼田光太郎
OFFICIAL TEXT

公式テキストは
保存版として

公式テキストは読むだけでなく、書き込みに使うなど講座のなかで効果的に活用します。イラストが豊富で展開がある誌面なので、むずかしく感じさせることはありません。自宅に持ち帰っていつでも振り返りに使えます。

※テキスト画像をクリックすると拡大表示でご覧いただけます。

PRESENT

がんばった子どもたちにはちょっとしたご褒美を

グループワークや個人ワークでがんばって発言してくれたり、発表してれくたりした子どもたちには、「認知症フレンドリー講座ジュニア」のオリジナルハイチュウをご希望者全員にお渡しします。

プレゼントの写真
OVERVIEW / PRICE

「認知症フレンドリー講座ジュニア」
開催概要・価格表 ※表示価格はすべて消費税込みです。
提供プログラムや価格は予告なく変更する場合があります。

会場
講師が機材とともにご指定の開催会場に伺います。会場環境は受講者が後方の席からでもスクリーンがはっきり見えて、スピーカーからの音声が聞き取りやすい環境をご用意いただけると幸いです。
講座時間
認知症VR体験を含む約100分のプログラムをご提供します(主催者さまのご挨拶の時間などを含まない正味時間です)。
対象
主に小学4~6年生が対象です。保護者など大人の参加も可能ですが、子どもの受講者が過半数になるようにお願いします。
VRヘッドセット
受講人数分のヘッドセットをご用意します。1人1台でVR体験いただけますので、感染対策上も安心です。
ご依頼者様で
ご準備いただく備品

・スクリーン(壁などに映せる場合は不要)とプロジェクター

・電源(パワーポイントを映し出すパソコン用やVRヘッドセットの充電用です)

・スピーカー(小型であれば弊社からの持ち込み可能です)

・講師用のマイク(会場規模によっては必要ありません)

・受講者の机とイス(机にはヘッドセットや公式テキスト等を置かせていただきます)

価格表(講師往復交通費などが別途必要です)

導入台数別プラン ご提供価格 想定派遣講師数
1~30台 ¥198,000 1人
31~40台 ¥225,500 1人
41~50台 ¥275,000 1人
51~60台 ¥330,000 2人(1人)
61~70台 ¥385,000 3人(2人)
  • 上記メニューには、講師1人の派遣、講義プログラム提供(約100分)、認知症VR体験用機材利用料、VRプログラム利用料、公式テキスト、VRマスク、機材配送費(往復)を含みます。
  • 上記のVRヘッドセット導入台数別プランは講座1回あたりの価格です。1日に2回の講座を実施する場合は2回分の料金が必要です。
  • 71台以上ご用意が必要な場合はご相談ください。別途、見積もらせていただきます。
  • 派遣講師の往復交通費は弊社最寄りの都営大江戸線・築地市場駅起点で換算させていただきます。開催地や、開催時間によっては宿泊が必要になる場合があります。その際は別途請求させていただきます。
  • 派遣講師数のカッコは補助講師の人数です。VR体験の運用のため、ヘッドセット台数によって補助講師が加わります。補助講師は1人につき、派遣料38,500円と往復交通費がかかります。
  • 追加で派遣される補助講師については主催者さまのスタッフでお手伝いいただける場合は不要になる場合がありますので、ご相談ください。
  • 土日祝祭日、早朝・夜間帯の開催でも別途費用は発生しません。
  • 年間で複数回実施を確定いただける場合は、提供価格についてご相談に応じます。
  • 弊社が提供する大人向け「認知症フレンドリー講座」(https://dementiavr.asahi.com/)とセットでお申し込みの場合は上記の提供価格の本体価格から5%割引きます。「認知症フレンドリー講座ジュニア」と、大人向けの「認知症フレンドリー講座」を保護者などにセット開催することで、ご家庭のなかで認知症について親子で会話を深めてもらう機会をつくることができます。
利用規約をご確認のうえ、お申し込みください。
VOICE

本講座を受講した人の声

「体験は人を変える力がある」と話した受講者がいました。講座で知識を深めたうえで、本人インタビューを視聴したり、VRで疑似体験したりすると、これまでにない効果が生まれます。受講された方々の生の声をご紹介します(一部抜粋)。

  • 本人の立場にたつことの難しさを痛感すると同時に、その重要性にも気づくことができた貴重な体験だった。言葉では伝わりにくい本人の不安や恐怖、生活の困難さを疑似体験できるため認知症への理解が深まりやすいと思った。
  • 認知症はその人のすべてが障害されたわけではない。一部が障害されたのであって、それ以外は変わっていない。一人ひとりを見つめて、その人ができることを見極めて支援していくことが大切だと思った。
  • みんなが認知症についての理解を深めることで、ご本人も、それを支える人も、生きやすい社会になることを改めて強く実感した。現実には大変なことは多いと思うが、病気をオープンにできる社会になれば負担が軽減されるように思った。
  • 見て聞いて学ぶことができる動画がありあきることなく学べた。認知症の人への対応をマニュアル的に覚えるのではなく、考え、感じ、接することが重要であると思った。
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